こんにちは、よしさかです。
現在はピアノ講師+Webライターとして働いています。
前回、ヤマハ指導グレード5級の試験内容について解説しました。
今回はヤマハ指導グレード5級の勉強方法について紹介します。
- ヤマハ指導グレード5級を独学で勉強している人
- 音楽大学を卒業していないけど受験したい人
- ヤマハに通っていないので試験について知りたい人
上記に当てはまる人はぜひ最後までご覧ください。
ヤマハ指導グレード5級は独学でも合格できる
- 音大を出ていない
- ヤマハ教室に通ってない
- ほぼ独学
そんな私でも4か月間の勉強の結果、合格することができました。
ちなみに使用した教材は以下の通りです。
問題集は過去問でつくられていますので、傾向をつかむことができます。
楽典の基礎が分かりやすく解説されています。この本が1冊あれば対策はばっちりです。
コード進行法Aについては問題を解くだけでは理解が難しかったので、こちらで勉強しました。
それぞれの科目の対策
実技
メロディー視唱
- 指定のテンポで、正しい音程・リズムで歌えること
- 楽譜に記載されているアーティキュレーションを伴って歌えること
練習では、以下のようにやりました。
- 楽譜を見て歌う
- ピアノでメロディーを弾きながら一緒に歌う
- もう一度ピアノなしで歌う
ピアノでメロディーを弾くことで、歌との音程がずれがないかを確認します。
また、問題を見たら何調かを判別しましょう。最後は調の主音で終わっているので、それで判別することができます。
他の科目でも調の判別は大切になりますので、最後の音を見る癖をつけておくといいです。
ひきうたい
- 指定のテンポで、正しい音程・リズムで歌えること
- コードネームに従って、適切な和音進行、和音の配置、伴奏形で演奏できること
- 楽譜に記載されているアーティキュレーションを伴って、歌と伴奏のバランスに配慮して歌えること
メロディーを歌うことに関しては、メロディー視唱と同じ練習法でやりました。
コードに関しては、楽譜を見てどう押さえるかを考えるようにしました。
例えばCーFーGという流れなら、
右手は C:ソドミ → F:ラドファ → G:シレソ
で押さえるというふうに考えていきました。
C:ドミソ → F:ファラド → G:ソシレ
と押さえるよりかは、上の方が形がスムーズでいいです。
また、7thコードも出てくるのでどう押さえるか決めておくといいです。
予見時間は15秒程度と短めなので、実際に時間を測りながら練習することをおすすめします。
ちなみに最後の2小節でⅠーⅤ7ーⅠとあったら、Ⅰの2転回ーⅤ7ーⅠの形で弾くと綺麗です。
例えばホ短調(Em)でEmーB7ーEmで終わる場合、
右手は Emの2転回:シミソ → B7:シレ#ラ → Em:ミソシ
左手は Emの2転回:シ → B7:シ → Em:ミ
このように弾くと加点されるので、ぜひ余裕がでてきたらやってみてください。
伴奏づけ
- 正しい和音づけがされており、適切な低音進行ができていること
- メロディーに対して、適切な伴奏形・配置で演奏されていること
- 楽譜に記載されているアーティキュレーションを伴った演奏であること
練習では、
- 何調かを判断する
- 小節のメロディー(右手)の音を見て、どのコードに当てはまりそうか考える
ということをやりました。
解答にはコードは書かれていなかったので、後で見たときに分かりやすいように、ⅠやⅣなどのローマ数字を書くようにしていました。
また、Ⅰ・Ⅳ・Ⅴ7の構成音やコード進行の流れを覚えておきましょう。こちらのサイトはコードの勉強に役立つと思います。
私が分析した中で、過去問の傾向が2つあります。
- 1小節目にはⅠかⅤ7のどちらかが入る
- 最後2小節はⅤ7-Ⅰで終わることが多い
これらを頭に置いておくと、問題が解きやすくなると思います。
移調奏
- 指示通りの調に移調し、正しい音・音程・リズムで演奏できること
- 指定されたテンポで演奏できること
- 楽譜に記載されているアーティキュレーションを伴った演奏であること
移調の範囲は長2度・短2度・完全4度・完全5度です。
1周目は問題の指示通りにやっていましたが、2・3周目はルーレットアプリを用いてあえてランダムでやっていました。
例えば問題で長2度高くとあっても、ルーレットで完全4度と出たら完全4度高く弾くとしていました。
移調奏は問題をこなすほどできるようになりますので、ぜひたくさんやってみてください。
聴音
聴音は独学では勉強しづらい科目となります。
私は習っている先生にピアノで弾いてもらいましたが、YouTubeに聴音問題の動画上げてる人がいるので、参考にするとよいでしょう。
5級はⅠ・Ⅳ・Ⅴのコード、属7の和音、Ⅰの2転回からの出題となります。
筆記
楽典
楽典は本で知識をつけていき、同時に問題集を解いていきました。
楽典は1周目はさらっと読み、2周目は練習問題も解きながら理解していくことを意識しました。
問題集は一度でも解けたら、2・3周目はやらないと決めており、解けなかった問題だけ解き直しました。
- 度数を問う問題
- 調を問う問題
は出てくる確率が高いと思うので、できるようにしておきましょう。
コード進行法A
コード進行法Aはメロディーにふさわしいコードと低音(左手)を考える問題です。
私の場合、問題を解くだけでは中々理解ができなかったので、コード進行法の本で勉強しました。
コード進行の種類や、トニック・ドミナント・サブドミナントがどのコードに当てはまるかを覚えるようにしましょう。
コード進行法B
コード進行法Bはメロディーとコード進行にふさわしいカウンターラインを考える問題です。
ここではコードの構成音をしっかり覚えることが大切です。
小節に入る音は1つもしくは2つであり、それらの音が隣同士になることを念頭に置くと解きやすくなると思います。
また、解答ではほとんどの問題にスラーがついていますので、本番でもスラーをつけておくといいと思います。
独学につまづいたら、講座を受けてみる
独学での勉強が難しいと思ったら、ヤマハ指導グレードの講座を受けてみるのもいいでしょう。
ヤマハ音楽振興会以外にも様々な教室で講座が開かれています。短期間での受講を受付している教室もあるので、自分に合う講座を探してみてください。
まとめ
今回はヤマハ指導グレード5級の勉強方法について紹介しました。
どの科目も満遍なく点数を取らなければなりませんが、5級は基本的な問題が多いので独学でも十分合格できると思います。
- 調の判別
- コードの構成音を覚えること
これらはどの科目にも共通して必要になりますので、ぜひ優先的に行ってください。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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